いよいよ 冬らしい気候となってきましたね。
でも、今日も当園の利用者の方は元気に登園されました。
当園の利用者の方は、あつくても、寒くても、いつも元気に「おはようございます!」と言って、学園にきてくださります。
天草は、都会のように交通手段が多くなく、路線バスの数も少ないのですが、練習を重ねて、路線バスを使えるようになり、一時間近くかかって登園されてくる方もおられます。しかし、当園では高齢化等が進んでおり、送迎の在り方については、検討しなければならないと考えています。
(利用者の方が、バスを利用しておられる様子)
利用者の方も不安をのりこえ、すごいと思いますが、バス会社の方や地域の方のご協力も頂いており、本当にありがたく、感謝しています。
利用者の方は、本渡バスセンタ―まで、路線バス等でこられた後、そこからは学園のマイクロバスで送迎を行っています。
(バスセンターから学園のマイクロバスに乗り、学園に到着した時の様子)
学園にバスがつくと、みんな「おはよう!」といって学園に入ってこられます。
中上初代園長の講演資料に、今から約30年前の当初の様子が記載されていました。
家からあまり外に出たことがない方が多く、バスも利用したことがない方がほとんどだったので、全職員がどのバス停から、何時に乗るのか、何時につくか、危険個所がないかを調べて、指導体制を作り、保護者の方とも相談しながら支援されていたそうです。字が読めなくても、時計が読めなくても、支援を重ねられて、3年かかって、心配なくバスで通えるようになり、休みの日には、一人で市内までバスに乗って買い物に行けるまで、できるようになられた方もいるそうです。
しかし、悲しいこともあったと書かれています。バスセンターを利用する人たちが、利用者の方を避けて通られることがあったそうです。
そこで、待っている時間を利用して、みんなでバスセンターに落ちている缶や紙くず、たばこの吸い殻などのごみを拾うようにしたそうです。2ヶ月経過した時、周囲の方が声をかけてくれるように、その時のことを熊日の新聞に投書された記録が残っています。
中上初代園長の講演資料の最後に、「人間としての生き方、あり方、考え方を指導し、人間教育を、心の教育を忘れないで支援してほしい」と書いてありました。
私は、ここに勤めて浅いですが、ここでは当初から「心の教育」が大切にされているように思います。地域で生きていくためには、毎日ただ自分が好きなことだけの生活では、やはり大切なことが抜けているように思います・・・・。
利用者の方の姿や職員さんとのかかわりを見ていると、いろんな体験をとおして、生きていくために大切なことを支援されていて、私(事務員をやっています)自身勉強させていただいております。
(朝、園長が利用者の方を出迎えて、おはようとハイタッチされたりしています)
一日のスタート、
寒くても暑くても、雨風がひどくても、毎日利用者の方の元気なあいさつで、学園全体が明るくなり、学園が生き返り、みんながさらに元気になっています!!